会計システムの入れ替え〜サポート終了で動き出した、中小企業の現場の話〜

経理・財務

正直に言う。

システムのリプレースと聞いて、身構えた。

担当者として何か大きな作業が発生するのではないか。覚えることが山ほど増えるのではないか。そう思っていた。


きっかけはサポート終了

今使っている会計システムのサポートが、数年以内に終了する。

それを受けて、上司が販売店から提案を受けた。新シリーズも出ているし、将来を見越して同じ会社の新シリーズに乗り換えよう。意思決定はそういう流れだった。

以前、給与ソフトへの不満を書いた記事の中で「別のシステムへの乗り換えはいずれ検討すべきだろう」と書いた。気になる人はこの記事も読んでみてほしい。ただ今回の移行では、他社との比較検討はしなかった。長年使い続けてきたメーカーの新バージョンへの移行。莫大な乗り換えコストを考えれば、現状維持の延長という判断は合理的だ。


打合せ当日

販売店側・メーカー側・当社側、それぞれ複数名で打合せが行われた。

C先輩が主担当で、私は給与担当として同席した。

正直、自分がどこまで関わるのか不安だった。しかし蓋を開けてみると、主な作業はC先輩が中心に動く形だった。私の役割は、移行がちゃんとできているかの確認がメインだ。身構えていた分、ほっとした。


目の前でスケジュールが決まっていく

打合せで印象的だったのは、スケジュールをその場で調整していく場面だった。

給与の締め日に合わせて移行タイミングを決める。サーバーの納期を確認しながら日程を詰める。担当者同士がやりとりしながら、目の前でスケジュールが形になっていく。

会議でこういうライブ感を味わうことは多くない。システム移行という重たいテーマが、具体的な日付に落ちていく瞬間は、なかなか面白かった。


当社側がやること

「業者がやってくれる」と思っていたが、当社側の作業も想像以上にある。

旧サーバーの移動、移行不要データの削除、クライアントのインストール、ネットワーク周りの設定変更。これらは当社側での対応が必要だ。主担当はC先輩(経理担当)だが、それでも相応の手間がかかる。


ついでに、前から気になっていたことを聞いてみた

せっかく担当者と話す機会だったので、前から気になっていたことを聞いてみた。給与ソフトのUI、もう少し何とかならないのか、と。

すると、意外な答えが返ってきた。実は画面のパターンは何種類かあって、うちはそのうちのデフォルトを使っているだけだという。つまり、他のパターンを試せば、もっとしっくりくる画面があるのかもしれない。

正直、反省した。「使いづらい」と決めつけていたが、私がまだ使いこなせていなかっただけかもしれない。ソフトそのものの問題ではなく、うちの運用や、私の理解が追いついていなかった可能性がある。

まだまだ、知らないことだらけだ。決めつけずに、もっと調べていこうと思う。実際に画面を変えて試してみたら、また何か見えてくるかもしれない。その時は、改めて書こうと思う。


一つだけ気になったこと

業者側にサーバーがまだ納品されていない。スケジュールは組んだが、機器の到着次第で動けない期間が発生する。システム移行とはそういうものだ。計画通りに進まないことを前提に、余裕を持って動く必要がある。


結局のところ

他社比較をしなかったことに、私自身は特に不満はない。忙しい現場で、追加の調査や作業が発生しないのはありがたい。莫大な乗り換えコストを考えれば、現状維持の延長という判断が、担当者レベルでは一番現実的だ。その判断は、尊重している。

ただ——だからといって、調べるのをやめるつもりはない。以前、クラウド会計のfreeeとマネーフォワードを比べてみたのも、そうだ。今すぐ乗り換えるわけじゃない。それでも、選択肢を知っておくことと、知らないままでいることは、まるで違う。現状維持を選んだうえで、なお、調査だけは続けていく。

給与ソフト・勤怠管理・労務システム、それぞれに選択肢がある。いずれ比較検討した結果を、ここに書いていこうと思っている。

「総務・労務・経理で悩むあなたに、現場から届けます。」

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