世間はDX、うちはFAX〜中小企業で電子化が進まない、現場の本音〜

現場のあれこれ

正直に言う。

「DX」「IT化」「ペーパーレス」。ここ数年で、こんな言葉を耳にする機会が急激に増えた。政府はデジタル庁を設立し、中小企業のDX推進を後押しする制度も出てきた。ニュースを見れば、AIを活用した業務効率化の事例が、毎日のように出てくる。

では、現実はどうだろう。

少なくともうちの会社では、社員名簿は手書きで、出勤簿はFAXで届き、社会保険の申請書は簡易書留で送っている。世間と自分の職場のギャップに、正直、笑ってしまうことがある。


これは中小企業の管理部門だけの話じゃない

ただ、これはうちだけの特殊な話だろうか。

中小企業のDX推進は、大企業と比べて大幅に遅れているのが現状だ。理由は様々あるが、よく挙げられるのが、この3つ。

  • 人手不足:DXを推進する専任担当者がいない
  • 予算不足:システム導入のコストが捻出できない
  • 時間不足:日々の業務をこなすだけで精一杯

これ、管理部門の担当者として読むと、全部当てはまる。専任どころか、総務・労務・経理を一人で兼務している会社も珍しくない。あなたの会社は、どうだろうか。


中小企業で電子化が進まない本当の理由

DXが進まないのは、担当者の怠慢ではない。

うちの場合で言えば、長年かけて築き上げてきたやり方がある。そこには、職人気質の先輩たちしか把握していないルールや知識が詰まっていて、急に変えることが難しい。

「今のやり方で回っているなら、わざわざ変える必要はない」

そう思われてしまうのも、ある意味、当然だ。問題は、「今回っている」が永遠には続かない、ということだ。


それでも管理部門のDXを進めなければならない理由

うちでは、ベテランの先輩たちの退職まで、あと2〜3年という現実がある。

その時に備えて、今から少しずつ変えていく必要がある。一気に全部変えるのではなく、できるところから。小さな改善を、積み重ねていく。

世間のDX事例のような、華やかな話ではない。でも、それが、うちのような会社にとってのリアルなDXの姿だと思っている。

このブログでは、そんな地味で泥臭い取り組みを、正直に記録していく。

「総務・労務・経理で悩むあなたに、現場から届けます。」

次はこの話をする
属人化という名のタイムボム〜ベテラン社員の定年で危機を迎える中小企業の労務管理〜

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コメント

  1. あいあい より:

    うちの会社でもIT化やDXが進まない1番の障害は「これまでこのやり方でやってきたから変えたくない」という先輩の意志が固いからだったりします
    データをFAXではなくメールで送ってもらえばコピペで済む単純な作業も、Excelで関数やマクロを使うだけで大幅に時短ができる作業も、「既存のやり方を変えたくない」だけで変更しようとすると嫌な顔をされちゃうので、もうそれだけで進めれなくなるんですよね
    凪さんの会社ではこれからどう進めていくのか楽しみにしてます!

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