令和の今、FAXと紙が現役な会社はどの程度あるだろうか。
正直、うちが、それだ。
その現場を回しているのが、私のような人間だ。中小企業で、経理・総務・労務を、一人でまたいでいる。大きな会社なら、経理部、総務部、人事部と、部署が分かれているのだろう。でも、ここにはその縦割りを一人でまたぐ人間がいる。別々に見えるものが、一人でまたいでいると、地続きに見えてくる。これから、その現場の話を、ありのままに書こうと思う。
FAXと紙で回る、令和の現場
うちの労務管理は、今もFAX・紙・エクセルで成り立っている。
各拠点の事務担当が出勤簿を取りまとめ、所属長のハンコをもらって、本部にFAXや郵便で送ってくる。それを受け取った担当者が、目視で集計する。社会保険の手続きは、手書きの申請書を簡易書留で送る。入社手続きの書類は裁断してファイルに綴じる。社員名簿は、手書きだ。
世間が「DX」「ペーパーレス」と騒ぐ時代に、ずいぶんのんびりした話だと思う。笑えない話だけど、これがうちのリアルだ。
ベテラン2人が、経験と勘で支えている
さらに言えば、この業務の大部分を、ベテラン2人が、長年の経験と勘で回している。
給与担当のA部長代理、総務担当のB部長代理。FAXと紙を信奉し、エクセルまでがギリギリのライン。管理の方法はそれぞれ違うし、フォーマットも違う。ルールは口伝で、どこにも文書化されていない。
それでも2人とも、全部を把握していて、なぜか成り立っている。
これを「すごい」で済ませてはいけない。
これは、属人化という名のタイムボム——時限爆弾だ。
なぜ、変えてこなかったのか
「なんで今まで変えなかったの?」と思う人もいるかもしれない。
理由はシンプルだ。プロがいたから、回ってしまっていた。
困っていない問題は、問題として認識されない。先輩たちが全部カバーしてくれるから、誰も声を上げなかった。上げる必要が、なかったのだ。
でも、そのベテランたちにも定年がある。あと2〜3年。私はそのタイムリミットを、なんとなくではなく、はっきりと意識し始めている。
このブログで、書いていくこと
もともとは私は経理で入社し、経理の業務が中心だった。そこにいつの間にか総務が加わり、ついに労務まで担当し始めた。今は、様々な垣根を越えて、管理部門全般を担っている。だからこそ、この仕事に関わる人が抱える悩みや葛藤は、ある程度わかっているつもりだ。
FAXと紙の話は、ほんの入り口にすぎない。この仕事をしていると、毎日いろんなことが起きる。ややこしい制度に頭を抱える日もあれば、社用車の事故や、怪しいメールみたいな事件が飛び込んでくる日もある。誰かを送り出す手続きの重さも、ふと考えさせられる現場の出来事もある。
このブログでは、そういう現場で起きることを、制度の話も、事件の顛末も、仕事の中で感じたことも、ぜんぶひっくるめて、正直に書いていく。華やかでも、立派でもない。でも、同じ現場で戦っている人には、きっとどこか「わかる」と思ってもらえる気がしている。
同じような状況で悩んでいる誰かの、何かヒントになれば嬉しい。
「総務・労務・経理で悩むあなたに、現場から届けます。」
次はこの話をする
世間はDX、うちはFAX〜中小企業で電子化が進まない、現場の本音〜
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コメント
同じくFAX・紙・エクセルが未だに大活躍中の会社なので親近感ですね~!
ベテランさんが改革を嫌がっていて中々古い体制を変えられないのはあるあるですね
他の会社のあるあるが知れるの面白いです
ここから電子化・効率化していく過程を読めるの楽しみにしてます!