暗黙のルールという名の地雷〜文書化されない職場ルールが引き起こす問題〜

現場のあれこれ

正直に言う。

管理部門の引き継ぎで、一番厄介なのは何だろう。

システムでも、書類でも、法律でもない。「先輩独自の暗黙のルール」だと思っている。


どこにも書かれていない職場ルールがある

仕事をするたびに気づく。先輩のやり方には、細かい決まり事がある。

書類の記載方法、データの入力形式、帳票の提出順番。どれも一見「なんでそうするの?」と思うようなものだが、先輩には先輩なりの理由がある。長年かけて積み上げてきたやり方だ。

問題は、それがどこにも書かれていないことだ。

あなたの職場にも、こういう「暗黙のルール」はないだろうか。


なぜ、ルールは書かれないのか

不思議に思ったことがある。なぜ、これだけ大事なルールが、どこにも書かれていないのだろう。

観察していて、なんとなくわかってきた。

本人にとっては、書く必要がないからだ。毎日やっていることで、体に染みついている。わざわざ文字にするまでもない、当たり前のこと。だから書かない。書かないまま、何年も経つ。

そして、当たり前すぎて、本人ですら「これはルールだ」と意識していないことすらある。聞かれて初めて「ああ、そういえばこうしてるね」と気づく。それくらい、無意識に溶け込んでいる。

悪気があって隠しているわけじゃない。むしろ逆だ。自然すぎて、誰にも見えなくなっている。そしてこれは、その人がいなくなった瞬間に、会社のリスクへと姿を変える。属人化という名のタイムボムについては、別の記事で書いた。


見えないルールは、いつ踏むかわからない

見えないからこそ、厄介だ。

書いてあれば、最初から従える。でも書いていないから、知らずに外してしまう。そして「そうじゃない」と指摘が入って、初めてその存在を知る。

つまり、暗黙のルールは、踏んで初めて見えるようになる。地雷と同じだ。どこに埋まっているか、踏むまでわからない。

一つひとつは、小さなことだ。でも、その小さな地雷が、職場のあちこちに埋まっている。


見えない地雷を、一つずつ地図にする

だから私は、踏むたびに、その地雷の場所を記録するようにしている。

指摘を受けたら、メモする。「ここにはこういうルールがあった」と。一つ踏むごとに、見えなかった地雷が、一つ地図に書き込まれていく。

地味な作業だ。完璧でもない。それでも、何もしなければ、その地雷は誰にも見えないまま、ずっとそこに埋まり続ける。

見えないものを、見えるようにする。今の私にできるのは、まずそこからだ。

「総務・労務・経理で悩むあなたに、現場から届けます。」

次はこの話をする
入社手続きで同じ情報を何枚の紙に書くか数えてみた〜中小企業のリアルな現状〜

今回の記事に関連しそうなもの
特になし

コメント

タイトルとURLをコピーしました