「総務はやめとけ」。
転職を考えて検索した人もいれば、今まさにしんどくて、同じ気持ちの誰かを探して辿り着いた人もいるかもしれない。実際に総務で働いている私から見て、これは本当なのか。正直に答えてみたい。
ある日の総務の仕事をリアルに語る
人事発令が出た。
発令からわずか数日で、各事業所の所長へ名刺と辞令を届けなければならない。名刺の手配は?そのデータの修正は?辞令はいつ出来上がる?郵送の手配は?とにかく頭の中でどうすれば実現するのか組み立てを緊急で行う。
他の業務は全部後回し。この一点に集中する。
これはあくまで一例で、既に慣れた業務だが、突発的な仕事というのはいつだって普通に発生する。
PCの電源が立ち上がらない。エクセルの関数が死んでいる。停電が起きた、ネットが繋がらない。郵便局に行ってきて。振込に行ってきて。スマホの手配をして。事故が発生したらしい、現場対応と保険会社への連絡を早急に。新入社員を突然雇うことになったから早く手続きして、おっとこれは労務の分野かもしれない。人事発令だ、名刺と辞令の手配を早く・・・
これが全部、総務に来る。
ちなみに、この守備範囲には、年に一度の社内イベントの企画・運営まで含まれることがある。もはや何でも屋だ。
あなたの会社の総務担当者を想像してほしい。その人の机の上に、今日何が積み上がっているか。
「総務はやめとけ」と言いたくなる気持ち、わかる
営業から異動してきて、総務の仕事に興味も適性も感じられない人。他人とコミュニケーションを取ろうとしない人。ミスのリカバリーやマニュアル化を面倒だと感じる人。
そういう人には、正直、向いていないかもしれない。続けるのは、しんどいと思う。それは、その人が悪いんじゃなく、ただ合わなかっただけだ。
でも、総務の仕事を乗り越えた時の達成感は本物だ
緊急性が高い案件が割り振られるということは、それだけ頼りにされているということの証左でもある。そして解決した時の充実感も高いということだ。「やるじゃん」と言われる瞬間がある。誰かのために動いて、それが形になる。
それが好きな人間には、この仕事はやめられない。
総務の仕事に向いている人の特徴
向いていると思うのは、こういう人だ。
突発的なタスクが飛んできた時に、即座に頭を切り替えられる人。誰かのために動くことに意味を感じられる人。地味な積み上げを苦にしない人。社内全員と、必要な時に誠実に関われる人。
全部当てはまらなくてもいい。でも、いくつか共感できる項目があるなら、この仕事は意外と合っている可能性がある。逆に、どんな人が向いていないのか——その視点で労務に向いてない人の特徴を読むと、総務との違いも含めて、自分の輪郭が見えてくるかもしれない。
結論:私は「やめとけ」とは思わない
「総務はやめとけ」は本当か。私の答えは、ノーだ。
確かに、突発的で、地味で、感謝されにくい仕事だ。向いていない人がやれば、続かないだろう。
でも、誰かが動かなければ、会社は回らない。その「誰か」を引き受けることに意味を感じられる人にとっては、これほど手応えのある仕事はない。
私は今日も、誰かの困りごとを片付けている。それを、悪くないと思っている。
「総務・労務・経理で悩むあなたに、現場から届けます。」
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