労務に向いてない人の特徴〜現役担当者が見た3つのタイプ〜

キャリア・転職

正直に言う。

労務を始めて、まだ日が浅い。そんな私が言うのも何だが——向いていない人の特徴は、駆け出しの今だからこそ、かえってはっきり見える。自分がしがみつくように覚えようとしているからこそ、「これができない人はきついだろうな」という線が、くっきり分かるのだ。

ちなみに、労務が総務や経理とどう違うのかは、別の記事で整理してある。ピンとこなければ、先にそちらを覗いてもらってもいい。


他人の生活に直結している、という感覚がない人

労務の仕事で一番大切なのは、ここだと思っている。

給与の振込が遅れたら、社員のクレジットカードの支払いに影響するかもしれない。社会保険の手続きが漏れたら、社員の保障に穴が開くかもしれない。

管理している数字の向こうに、人の生活がある。

期日を落とした時点で、言い訳は通じない。「忙しかった」「気づかなかった」では済まない。それだけの重さがある仕事だ。

その感覚がない人、またそれを認識した上でプレッシャーに耐えられない人には、正直きつい仕事だと思う。


ルーズな人

期限がある手続きが多い。社会保険の加入は資格取得から5日以内、雇用保険は10日以内。法令で決まっているものは、遅れれば会社としての責任問題になる。

なんとなくやっておけばいい、多少遅れても問題ないだろう、という感覚の人には向いていない。


責任感がない人

ミスは起きる。完璧な人間はいない。ただ、ミスが起きた時にちゃんと自分で責任を持ってリカバリーできるか、リカバリーできない場合は上司にきちんと報告・連絡・相談ができるか。そこが問われる。人のせいにしたり、うやむやにしようとする人には厳しい仕事だ。


向いている人には、面白い仕事だ

労務をやっていると、国の制度に自然と触れることになる。社会保険の仕組み、雇用保険の給付、傷病手当金や高額療養費。日本という国がどんな支援を用意しているか、強制的に、いや自然な形で吸収できる。

これは、自分ごとになった時に大いに役立つ知識だ。

先日、ある社員が結婚を報告してくれた。氏名の変更を社会保険や雇用保険、給与システムに反映して、配偶者を扶養に追加して、引っ越しに伴う通勤手当を見直して、慶弔金の処理をして——一つひとつ手続きを進めながら、私はぼんやりと考えていた。

これ全部、いつか自分の番が来たら、誰かがやってくれるんだろうか。いや、独身の私には、まだずっと先の話だ。人の幸せな手続きを進めながら、どこか他人事のような、それでいて少し羨ましいような、不思議な気持ちになる。

それでも、知識として積み上がっていく感覚は確かにある。いつか自分の番が来た時、慌てずに済むように。

向いていないからといって、絶対にできないわけではない。ただ、知っておいた上で飛び込む方が、長続きすると思う。

それに、もし労務がしっくりこなくても、管理部門には他の顔がある。総務にも、経理にも、それぞれの向き不向きがある。一つが合わなくても、隣に自分の居場所が見つかることは、案外あるものだ。

「総務・労務・経理で悩むあなたに、現場から届けます。」

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